ワーカーホリックで久しぶりの更新です。
近年、「ワークライフバランス」という言葉をよく聞きます。
働き過ぎの弊害が色々出てきたために、仕事と生活のバランスを見直そうという事ですね。
それに対し、「『仕事=人生』」だっていいじゃないか!」と、あえてアンチテーゼを突きつけるのが本書です。
版元のディスカヴァートウェンティワンの干場社長もイチオシの本書
・ディスカヴァー社長室blog: ワークライフ アン バランスでいけ?! ●干場
・ディスカヴァー社長室blog: ワークとライフの二元論を超えて ●干場
・ディスカヴァー社長室blog: よくぞ言ってくれました! 田島弓子さん! 「ワークライフアンバランスの仕事力」 ●干場
本書では、「アドレナリンを出して仕事しろ!」と、あるけど、周りに干場社長や著者の田島さんのような美人で女性としての魅力あふれる方や、編集を担当された千葉さんのようなイケメンがいたら、違う意味でアドレナリンが出っぱなしで仕事にならないのではないかと、余計な心配したり。
さて、日頃のブログの記事から、皆さんが私に対してどういう印象をお持ちかわかりませんが、自分も20代の頃を振り返れば超ワーカーホリックでした。
でも、当時はそんな感じにはあまり思いませんでしたね。
と、いうのも、自分は理系の大学院出身で、深夜まで研究室にこもって研究することが常態化していました。教官を始め、学生もそんな感じなので、他学部の青春をエンジョイ(死語?)してる学生を見ても、しょうがないかなと思ったり。
そして、就職しても、そんなノリの職場だったので、深夜まで仕事してることもしばしば。しかし、それを不満に思う気持ちよりも、「学生は授業料を払わなきゃいけないけど、就職すると同じようなことをしてお金を貰えるのか!なんと、素晴らしい!」と思う気持ちの方が強かったですね。
自分も周りも理系の人ばかりだったので、アドレナリン噴出で仕事してるというよりは、淡々とテンションを変えずに仕事をしている事が多かったです。しかし、土木建設関係の公共工事にかかわる仕事をしていたので、自然災害時にはお祭り騒ぎでした。
地震や水害などの自然災害があれば、現地に赴き数ヶ月も、現場での測量や設計作業です。普段は黙々とわりと個人で仕事してましたが、そういうときは、チームワークも必要になり、わいわいがやがやと復旧工法などを話し合い、非常に不謹慎ですが、ある意味楽しかったですね。
ただ、そういう20代の頃を、美しい思い出として考えられるようになったのは、ごく最近のことで、その当時はやっぱりきつかった。「こんな雑用のために深夜まで仕事したくないよ!」と思ったこともあるし、逆に「経験が浅い自分に、こんな重責を担わせるなよ」と思ったときもある。
でも、本当にそういう経験は今になったら良かったと思う。
なにより、最近思うのは、年を取ったら誰も怒ってくれなくなった。
若いうちは、怒られてばかりで、嫌になることもあったけど、怒られるうちが花です。
たとえば、書類を綴じるときに、書類が乱れたままホチキスで綴じて怒られたこともあって、「中身は変わらないからいいじゃないか」と思うときもあったけど、そのとき怒られなかったら、今でも紙がずれたまま、ホチキスで書類を綴じていたのかもしれない。
そう、考えると恐ろしくなる。
たかが、ホチキスでの書類綴じですが、そんな基本的な簡単な事も出来ないような人に、重要でやりがいのある仕事を任せられるかというと、はなはだ疑問。
そういうわけで、本書の「楽することばかりを考えてないで、仕事に熱狂しろ!」という主張には、私もかなり同意です。
その一方で、ちょっと不安なのは、そんなに仕事していたら、彼女とか彼氏とか大丈夫なのかという疑問。
私の時代は、私がいた職場では仕事に熱中していても、自然に彼女が出来たり、結婚が出来る仕組みになっていました。
(正職員は100%男ばかりでしたが、たまたまかもしれないけど、アシスタント的な女性は、だいたい若い独身女性で3ヶ月程度で変わった)
まあ、そんな他人の色恋の事を心配するのも自分が年を取った証拠かな。
この記事も、大部分が「自分が若い頃は!」という話だし。
でも、この年になってようやく、昔の上司が言っていたことの意味がわかりましたね。
本書は、「そんな重要な事は、年を取ってから、気がついても遅い!今知りたい!」という方にぴったりです。
あと、このブログを読んでる方はエリエスブックコンサルティングの土井英司さんをご存じの方も多いと思いますが、土井英司さんも「若いときは自分を安く売れ!」と言ってますね。
詳しくは
・「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー
を参照してみてください。
それと、年寄りなので、話が長くて恐縮ですが、「若いときに大変だと、年を取ってからもっと大変ですよ」
単純に体力的に色々きつくなります。
雑用なども、若いうちに慣れておかないと、年を取ってから慣れるのはもっと大変。
細かいことを、手取り足取り教えてくれた諸先輩方に、今は本当に感謝です。
ありがとうございました。
しかし、一度しかない人生の中で、一度くらいは、干場社長や田島氏のような美人上司の下に鍛えられたかった。
と、思うのも順調に中年男子になった証拠!
順調に年輪を刻んでる!ツイてる!
ようやく、下ネタやダジャレを織り交ぜた、オヤジギャグが言えるようになったぜ!最高です!
ワークライフ“アンバランス”の仕事力
田島 弓子 (著)
「ワークライフ“アンバランス”」。それは、アドレナリンが噴き出るくらい、本気でハマることで、仕事を面白くやりがいのあるものにすること。
ほどほどの仕事をして、それなりの結果を出して、適当なところで切り上げるーそんな働き方ではなく、
今、目の前にある仕事に対して(つまらない仕事やキツイ仕事でも)100%全力投球。
その結果、自分の枠を飛び越えたところにある成果やスキルアップを手にし、
なによりも、何かひとつのことに“偏る”くらいに本気でハマってみることの面白さを体感すること。
それが本著で提唱する働き方「ワークライフ“アンバランス“」です。
●こちらも、おすすめ
「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー
土井 英司 (著)