なんか凄いものを読んでしまったかも。
マインドマップ的読書感想文のsmoothさんが、「無理なく続けられる 年収10倍アップの勉強法」勝間和代:マインドマップ的読書感想文で
今日お送りするのは、今年ブーム(?)の勉強本の大本命!
と、書いてあったので、勉強本マニア(勉強マニアかな?)のsmoothさんが、そこまでおすすめするのならと読んでみました。
著者は、新聞雑誌にもちょくちょく出てる、勝間和代さんですね。
ネットだとムギ畑のムギさんとしての方が有名かな。
そんな前置きが必要ないかと思うくらい著者の勉強の実績が凄い
・公認会計士二次試験を史上最年少の19歳で合格(合格率 当時6%)
・中小企業診断士(合格率 4%)に一発合格
・オンライン情報処理技術者試験(合格率 4%) (現在はテクニカルエンジニア試験)に一発合格
・TOEIC 新卒時420点から、その後3年間で900点に
・証券アナリストをしながら、社会人大学院でファイナンスMBA獲得
・2007年からは博士課程に進学
テラ凄ス。
しかも、会計士試験以後は社会人としてフルタイムで働きつつ、しかもお子さんを育てながら(娘さんが3人いらっしゃいます)というので驚きです。
どう考えても、時間があり余ってるとは思えない境遇ですね。
しかも!新卒時から現在までの16年間で年収を10倍に増やしているということで、その勉強した結果をきちんと収入UPに繋げているところが凄い。
学生時に公認会計士の2次試験を突破されてるという事で、新卒時の年収もなかなかのモノではなかったと思うのですが…
2倍、3倍どころではなく10倍ですよ。10倍。
しかし、「元々、頭が良かったり、頭が良い人のための勉強法なのでは?」という疑問もありますが
勉強法において差別化できるのは、道具とやり方です。
人間覚える能力とか意思の力にはそんなに大差がありません。
そこを勘違いして、努力論に走るから、なかなか続かないのです。
勉強もスポーツと一緒で、いい道具といいコーチをそろえた方が独学で練習するよりは、普通は早く上達します。
あとは、どうやって隙間時間に練習量を確保するかです。
これは、こころ強い。
先生!よろしくお願いします。
まずは社会人は勉強が続く仕組みを作ることが重要との事で
続く仕組みをつくっていない社会人の勉強は絶対に続かない
と著者も強調されています。
続く仕組みの例としては
1、会社からの強制を利用する
2、成果がまめに測れる報奨制度を利用する(RPGの要領で)
3、ある程度までの投資をして自分を追い込む
4、勉強の成果をまめにアウトプットする
などが挙げられています。
また、勉強が続くための環境や道具も重要で、著者もバリバリとIT機器を使い倒しています。(機種まで含めこの辺細かい記述あり)
自転車にナビつける強者ですから(w
・私的なことがらを記録しよう!!: 自転車にナビを搭載する
道具を選ぶ際の重要なポイントは
道具の値段の絶対額でなく、道具を買ってからどうやって使い倒すかということです。
たとえ、2倍の金額を払ったとしても、使う時間が5倍以上になるなら、そちらの方が将来の収入につながりやすくなり、投資対効果がたかくなります。
例としては、ノイズキャンセリングヘッドフォンやノートパソコンには金を惜しむなと。
確かにこれらの品は初期投資での値段の差は機種によってまちまちだけど、耐用年数や使用時間を考えると高いものを買ったほうが良さそうですね。
高いものを買うと愛着が湧く効果もありそうだし。元々、高いには理由があるだろうし。
また、すべての勉強に共通するコツとしては
・基礎を最初に徹底的に学ぶ
・先達から、勉強の仕方をしっかり聞く
・学ぶ対象の基本思想を理解する
・学んだ言葉を自分の言葉でアウトプットしてみる
・勉強をわくわく楽しむ
の5つがあるということ。
たしかに、出来る人は基礎ができてるし、人に教えることもできますね。そして楽しそうだ。
基礎ができてなくて、人にも教えられなくて、苦しそうで、勉強が出来るとは思えないもんなぁ。
しかし、勉強すれば出世したり年収アップしたりいい職場に転職したりといい事尽くめなようだけど、ただでは勉強できない。
ある程度の投資は必要。
勉強への投資額の目安としては、二十代の場合は、月収の5%~10%としています。
これ位なら、無理なく捻出できそうですね。年収10倍を目指すなら無理してでも捻出した方がいいか。
まあ、今の若い人ならノートパソコンやMP3プレイヤーは持ってそうなので、追加の投資はさらに低くなるかも。
さて、そこで何を勉強すればいいかという話になるわけですが
著者のおすすめはズバリ!
・英語
・会計
・IT
とのこと。
そして、意外な事に会計や経済学の分野は習得時間が短いわりに、精通してる人が少ないので狙い目だとか。
(もちろん1,000時間以上の勉強時間は必要です。)
あと、これらも単独でスキルを磨くより複合して勉強した方が付加価値が高いでしょうね。
英語+会計とか、英語+IT 会計+ITとか。
それぞれ単独のスキルを持った人は世の中に結構いますからね。
しかし、2つ以上の専門分野を持った人はぐっと希少性が高くなるかと。
そして、当然希少性が高いと需給の法則で年収も高いと。
全般に、勉強法やそれに使うツール、参考文献など細かく書いてくれているのがありがたい。
そして、なによりAmazonのインスタントストアを使って
・『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』特設アマゾンストア - 年収10倍アップ勉強法おすすめツール
書籍の中で紹介してた、ツールや参考文献をまとめて紹介してくださてるのもありがたい。
いやほんとに。
新しいツールを積極的に活用とする著者の姿勢がここにも表れてますね。
そしてあとがきを読んでびっくりしたのが著者の友人達
・独学わずか一年ちょっとで司法試験に一回で合格した、現在は投資銀行業をしてる友人
・会計士試験に合格した後、会計士にはならず、計量経済学の教授になった友人
・東大法学部にストレート合格し、優秀な成績で東大に残った友人
・アメリカの大学を飛び級で卒業し、ダブルマスターを持ち英語イタリア語が堪能な友人
これらの人たちが、みなガリ勉タイプではなく「基礎を大事にした勉強のノウハウを持っていたという事」です。
話題となった受験漫画ドラゴン桜でも、最近の東大に合格するタイプは「ガリ勉タイプよりも、むしろ社交的で勉強のノウハウを共有できる人」と言ったような記述があったと思います。
一人でせせこましく勉強する前に、成果の上がる勉強法をできる人に聞く方が効率が良さそうですね。
まわりに、聞ける友人がいないという方は、ぜひ本書を手にとっていただきたいと思います。
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無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勉強でいちばん大事なのは、勉強の内容そのものではなく、
勉強をうまく続かせる仕組みつくりであり、意識つくりなのです。
もし、私に人よりも上手なことがあるとしたら、
そういう仕組みつくりにすぎません。