アルファブロガーたちが、アートディレクターから学んだ秘術とは?
ネタフルのコグレさんが呼びかけて、「視覚マーケティングのススメ 」のウジトモコさんが講師となり開催された「ブログデザイン勉強会」から生まれた本です。
参加したブロガーは、
と、そうそうたるメンバー。
パッと見ると、独自ドメイン+MT or WPが半数以上、その他にTypepad、cocolog、seesaa、はてなが1~2名づつという感じでしょうか。
Webのデザインの勉強会と言えば、「合わせてはいけない色」とか、「ユーザーの導線」などから始まると思いきや、この勉強会はひと味違います。
目的地・ゴールを目指すために、まずは自己分析して自分の強みを確認したり、テーマ曲決めたり、前半は自分と向き合う作業をすすめます。その上で、後半は実践的なデザインやマーケティングに入っていきますが、これは受講した人は相当ヘヴィだっただろうなあ。
そして、驚くべき事にかなり深いところまで掘り下げてリニューアルという作業をみんなすすめるわけですが、実際に勉強会があったのがわずか4回だったと言うこと。これは、勉強会が開催されていないときでも、skypeやML、dropbox、twitterというコミュニケーションツールを活用しなければなしえなかった事と思います、これらのツールを使うことに全員慣れていたということも、勉強会の進捗の大きなファクターですね。
序盤のp36から引用
本来デザインは「これをしたい!」という具体的なゴールがあって、そこに到達する手段であるべきなのです。
僕も、漠然と「かっこ良いデザインにしたいなあ」と思うものの、ブログに具体的なゴールがあるでもなしで、なんとなくですね。
先日、MTをバージョンアップしたときに、以前のデザインはあっさりとやめて、その後MT付属のデザインを漫然と使っているくらいなので、かなり適当。
で、ちょうどそろそろ、その付属のデザインからリニューアルしたいと思っていた時期に、この本が出たのでナイスタイミングでした。このたびの連休でちょっと自分と向き合ってみましたよ。
●まずは自分の強み
自分の強みというと、以前ストレングスファインダーで強み分析したことがありましたが
【参考】「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」 の ストレングス・ファインダーの結果:[俺100]
そのときの結果は「慎重さ 」「指令性」「分析思考」「競争性」「目標思考」でした。
しかし、これをブログデザインに生かすというのは難しい、ちょっと僕には抽象的すぎるかな。
多分、他の人よりビジネス書を多少多く読んでたり、読むのが少し速いと言うことはあるかもしれないけど、別にそれはこういうブログをやってる人はみんなそうだろうし、強みとしては、ちょっと弱いですね。
自分の強みを発見しようと、色々悪戦苦闘していたそんなおり、某社の編集者の方が、北東北を旅行していると言うことで、twitter上で色々やりとりをさせていただいていました。
僕は、学生時代や社会人になってからの長い期間を岩手県の盛岡市で過ごしましたし、今でもちょこちょこと行きます。twitter上で盛岡の会話?をしているときに、学生時代のことや社会人になったばかりの事などを懐かしく思い出していました。
そのとき、ふと自分が学生時代や20代の多くを「石を見て過ごした」事に気がつきました。
石を見て、それをスケッチしたり、文章にすることをなりわいにしていたのです。
「石を見てそれを文章にする仕事」というと、わかりにくいですが、簡単に言えば地質調査のような仕事です。
採取した石の断面を見て、「本岩石は、早池峰構造体の中央部に属する、○○川上流部より採取し、風化が進み劈開が発達し石英質を多く含む安山岩であり~」などと表面的な概要を書いて、そのほかに物理的特性を調べたり、化学的特性を調べて、石の基本的性質を判断し、石の用途の向き不向きを決めたり、その地域に構造物を構築する場合に工法を検討したりします。
若くて遊びたい盛りに、えんえんと孤独に石と向き合い研究する毎日は、あまり楽しいと感じるものでもなく、世間の大学生が夏休みの頃は石を採取にでかけ、冬休みの頃は寒い試験工場で延々と石を割ったり擦ったり。それでも、鏡のようにピカピカに鏡面仕上げができたときには嬉しかった。でも、破砕試験するためにピカピカにするんだよね。ちょっと残念。
そんな思い出も、今になれば楽しい思い出として感じられるわけです。そして当時の僕の事は研究者・エンジニアという認識でした。
しかし、今ふりかえってみれば、その辺に転がっている石一個から分厚いレポートや論文を書いていたわけだから、俺ってすごいじゃんと。ある種、文豪じゃね?
「石を見て、さわって、つぶして、擦って文章を書いてください。ただし、主観はまじえずに学術的根拠をもって」なんて言われて、文章を書いていた人はそう多くないだろう。
それが、僕の強みかな。全然、融通の利かない相手と向き合って過ごしてましからねー。デールカーネギーが「石を動かす」でも書いてくれてれば良かったんですけどね。まあ、他の人がしてない経験は、強みになりうるかな。
でも、こういうのもすっかり今まで忘れていたわけだから、他にも強みはあるかもしれないけど、暫定的にこれが強みと言うことで。
ブログのコンセプトやヴィジョンも決めなきゃないんだけど、一つ強みを発見したからいいや。次
(完全に余談だけど、そんな経験からすると、石に残留意識とかないんじゃないかなあ。と、個人的に思います。というか、さんざん破砕した自分は、そう思いたい。)
●間違えられてはいけない対象
次に、間違えられてはいけない対象
これも、自分の強みと同様に、ぱっとは思いつかなかったけど、現実に間違えられて「アレッ?」と思ったことで言えば
・成長願望がものすごく強い人と思われる。
成功本を読んでるくらいですから、成功したくないわけでもないのですが、自分が成功することよりは成功法則が存在するかどうかの方が、より気になります。白黒はっきりつくなら、自分の成功はどうでもいいというか。なのでハイテンションな営業マンのように思われたり、そういう方からコンタクトをいただくのはあまり好まないかも。「一緒に成功しましょう! 僕も同じ気持ちです」とか言われてもなあ。
・「俺が!俺が!」というタイプと思われる
「俺と100冊の成功本」というブログのタイトルで、ブログタイトルに「俺」と入っているせいか、「俺!俺!」タイプと思われたりします。これも、そんなに好まない。
上の二つは、現実に複数回間違えられて困惑したことです。
たまにオフィス街でバリバリ働いている人と思われたりするけど、それは別に悪いことでもないので、特に気にならず。
あと、アダルトな話題を時折書くので、絶倫と思われたらどうしようと思ったりもしますが、そういう風に間違われたことはないです。そういう事を言う人に限って口ばっかりというのを皆さん知ってるんでしょうね。さすがだなあ。
●テーマ曲
次にブログのイメージを音楽に置き換えるテーマ曲の設定。これは、自分が作曲する訳じゃなくて、既存のものから選んで良いのだからちょっと楽かな。
しブログのゴールが漫然としてるので、決めづらいかったけど、テーマ曲は、普段聴いてる曲から色々考えて、シンフォニックメタルバンドRhapsody of FireのEmerald Swordに決めた。
この動画だと、アルバムの前曲のEpicus Furorも入ってたり、画像が「The Lord of the Rings」だったりするけど、世界観からするとむしろその方が好都合かな。
指輪物語や、それをモチーフにしたRPGのように、冒険して途中で色々アイテム見つけたり、仲間と会って、成長していく感じです。ラスボスが誰かはよくわかりませんが。どこかに、聖剣とか聖なる指輪があると思って冒険してるんですね。
僕のブログで言えば、旅の途中に勝間村でフレームワークの呪文を教えてもらったり、本田村でレバレッジの呪文教えてもらったりして、使える魔法を増やしたりして徐々に成長したり、ブログを通じて出会った友人は旅の仲間という感じかな。トラックバックスパムとかは雑魚キャラですかねー。最初は「ウザー」だけど、慣れると別に。
●いよいよデザインにも手をつけるか。
強みやテーマ曲も決まったところで、ブログのデザインにも手をつけるかと思ったものの、手が全然動かない。
邪気眼がじゃましてるわけじゃないんですが、「俺の手よ、目覚めよ!」と思っても全然動かない。
一応、他にも良い機会だと思ってデザイン関係の本を読んだりしたんですが、手は全然動かないですねー。
思うに、水泳でも、水泳入門とか読んで、「両手で交互に水をかき、両足を交互に上下に動かして泳ぐ。」とかフムフムとか理解しても、そんなこと急にできるわけもないし、考えている間におぼれてしまいますよね。
それでも、色々がんばったもののどうにもイマイチ。急にできたら、プロはいらないですよね。下手で当然と思って作ったのが以下。
(↑ 旧デザイン ↑)
(↑ 新デザイン ↑)
変わらないと言えば変わらないですけどね。
あまり、ほのぼのとした感じは好みじゃなかったので、バナーをイラストから写真に変えてみました。
写真は、本を入れてみたり、自然の風景を入れてみたり、機械の部品を入れてみましたが、なんとなく全体的に黒っぽくて重い。
もう少し、明るい白っぽい感じが良いかなあ。でも、よくわからず。
サイドバーが2列になっていて、ちょいと狭い感じなので、サイドバーは1列にしてフッターにまとめようと思ったけど、今回はそこまでは手が回らず。
あと、やはり下手にいじってめちゃくちゃになるのが怖いので、現状動いてるなら、あまりいじりたくないかなという消極的な気持ちもあって今回は、バナーと細々したところをいじってみました。
それと、タイトルとdescriptionが見にくいので、色はもうちょい調整しなきゃ。
●最後に
ブログデザイン研究会のことは、ネタフルで告知してたときに行きたい!と思っていたものの、全4回に全部出るのは難しいかなと思い。断念。
でも、勉強会ごとの経過を書くブログで知ることができたし、こうやって本にもなったので、直接勉強会を受講し交流した経験にはかなうべくもないけど、かなりエッセンスを吸収することができたと思う。
「鬼コーチ」にしごかれたら、泣いて「もうブログやめます」とか、失意で酒浸りの日々になってたかもしれないし。それは、冗談として、講師のウジトモコさんは、巨人の星の星一徹のような厳しい指導者としての顔と星飛雄馬を電柱の影からそっと見つめる姉明子のやさしい面との両方を併せ持った感じなのかなと。
(ちゃぶ台を返す星一徹と、そっと見守る姉明子)
厳しさも、よりよいデザインのためには当然必要ですからね。
って、別に講師のウジさんがきびしいわけでもないんですけどね。「デザインの目的・ゴールを考えると」とか「デザイン三案考える」とか、多分普通のことなんでしょう。やる方の作業として厳しいですけどね。
それと、今一度、ブログのひとつひとつのパーツについて、「ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ 」のアプローチである、「それは、なんのため?」「それは、誰のため?」というものを洗い出してみようと思ったよん。
さんざん長々と書いておいて、かなりアレですが、自分のプロフィールとかブログの説明をあまり書いていないように自分語りとか苦手というか、自己主張するのもされるのも得意な方ではないので、そういうのをデザインで
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/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\ <「ブログデザインが
/ ⌒(__人__)⌒ \ 俺の生き様!」
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ノ \
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ヽ -一""""~~``'ー?、 -一"""'ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
と、言えるようになれたらいいなあ。
地道にできることから、コツコツと日々改善していこう。
視覚マーケティング実践講座 ブログデザインで自分ブランドを魅せる (単行本)ウジトモコ (著), ブログデザイン勉強会参加ブロガー (著)
「自分のためのデザイン」って何だろう?
個人、企業を問わず、Webコミュニケーションの拠点として重要性を増すブログ。あなたのブログは、あなたの個性や魅力を表現するデザインになっていますか? 人気ブログ「ネタフル」のコグレマサト氏らが、デザインをマーケティングのツールにする「視覚マーケティング」提唱者・ウジトモコ氏を講師に招いて取り組んだ「ブログデザイン勉強会」を書籍化。パーソナルブランディングのためのデザイン戦略を実践します。勉強会と同じようにデザインリニューアルが進められる自習用ワークシート付き。
ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ (単行本(ソフトカバー))横田 尚哉 (著)
本書は、ワンランク上の問題解決を実現するための「ファンクショナルなものの見方」を、
「準備」「分解」「創造」「洗練」の4ステップで実践的に解説します。
会議運営、就職活動、残業問題、プレゼンテーション、クレーム対応などのさまざまなケースを事例に、
巻末付録のワークシートを用い実際に手を動かしながら、生きた知識と具体的なノウハウが身につく一冊。
シンフォニー・オブ・エンチャンテッド・ランズRhapsody