「レバッレジ」というキーワードで
・レバレッジ・リーディングでは「知識」を
・レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則では「時間」というパーソナルキャピタル
・レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術では、すべての基本となる「考え方」を
提唱し、レバレッジの効いた考え方・知識の吸収の仕方・時間術を書いてきた、本田さんの、いよいよ実践編というべき勉強本です。
まずは前書きから
私は、勉強が嫌いです。
極力ゆったり暮らしたい性格で、筋金入りの面倒くさがり屋。まじめにコツコツやるのも苦手です。
[略]
私が勉強する理由はただひとつ。
勉強も大嫌いですが、無駄な事はもっと嫌いです。
こんな事を書くと、「勉強とは高尚なもので、人間の本能である知的好奇心を満たし、学習する過程で己を磨くものである」なんて、求道者的な人から怒られそうですが、実際、多読により効率よく知識を吸収することを説いたレバレッジ・リーディングのコメントにも
ビジネス書ばかりを要領よく読んでいては感性が磨かれない。文芸書も大切だ。とコメントしてくれる方もいました。
これに対し本田さんは
わたしが言いたいのは「自分を成長させたい、成果をあげたい、収入を上げたい」という目標を持っている人は、読書でも勉強でも、レバレッジを聞かせるのが目的地にたどり着く近道だということ。
[略]
いったんこのサイクルができてしまえば、必死で努力しなくてもビジネスは成功し趣味・教養を心ゆくまで追及できるようになるのです。
趣味・教養も、もちろん大事ですが、現代社会では霞を食べて生きていくわけにもいかない。
どうやっても、収入は必要ですから、それならその収入を得るためには少ない労力・時間で、最大の効果を得たいものです。
そして、そこで得た収入や時間で、心ゆくまで趣味・教養を味わうと。
そのためには、レバレッジリーディングで知識を効率よく吸収したり、レバレッジ時間術で、効率的な時間の使い方をする必要がありますね。
そして、本書の「レバレッジ勉強法」の方法で勉強すると。
そうは、言っても「会社の仕事だけで疲れてるし、忙しいし、勉強してる暇なんてないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこが、逆なのです。
レバレッジリーディングの中で本田さんは
「読書の時間がないのですがどうすればいいでしょうか?」という質問に「読書しないから時間がないのです」と答えています。
その言葉を借りれば、勉強する時間がないのは
「勉強しないから、時間がないのです」
ついでに勝手に言えば
「勉強しないから、出世もしない」
「勉強しないから、金も無い」
という感じでしょうか。(ちょっと言いすぎかな)
そんなことを踏まえ本文に入ると
まず、最初の文章の
頭の良さは勉強の邪魔になる
という言葉に衝撃を受ける。
たいていの人は「????」と思うはずですが
これは、頭の良い人は「勉強する意義とは?」「なぜ私は忙しい時間をけずって勉強しているのだろうか?」
などと哲学的に考えてしまうからですな。
その解決法は「深く考えない」「余計な事は考えない」「ひたすら作業と割り切ってたんたんとやる」とシンプル。
こんな感じで、一度決めたら淡々とやった方がよろしいようですね。
しかし、「一度決めたら淡々とやる」と言っても、最初の方向性が間違っていては、間違ったことを淡々とやることになってしまいます。
なので、最初の方向性はとても重要。
まず、自分の「目的」と「成果」をクリアにして「ROI:投資効率・投資収益率」を考えることです。
漠然と「英語が出来ればいいな」ではダメ。
「英語ができるようになり、外資系企業に就職し、今より年収が○○%アップ」
「金融の知識を得て、今はITに強いので、ITと金融に強いエンジニアになり転職して年収○○%アップ」
と、自分の勉強にかけた時間とエネルギーに見合った投資効果が得られるかどうかを見極めなければなりません。
人により、得意不得意もありますから、勉強に投資する時間もさまざまかと思いますが、ここでの見たてが非常に重要ですね。
それと、投資といえば「分散投資」という言葉が有名ですが、勉強に関しては分散投資はリスク軽減にはならないということ。
そんな事をしても凡庸な人間になるだけですから、一点突破で集中投資ですね。
「なんでもできる人」を目指すといっても、そんな事は不可能ですし、「○○の専門家の××さん」と言われた方が、わかりやすいですしね。そこから、色々広げていくのはもちろん自由ですし。
ここで、絞り込むポイントとしては
1)どんな自分になりたいか
2)自分の性格に合っているか
3)継続的にリターンが取れるか
4)勉強するのは嫌だが、知らないともっと損をしないか
5)まだ人がやってない希少性があるか
6)実情を知っているか
7)時流に合っているか
を元に考えると、効率よく自分の勉強すべき分野を絞り込む事ができます。
そして、今の時代において勉強してレバッレジの効く分野は
・語学
・金融
・IT
の3つ。本田さんはこの3つを「資本主義の主要3科目」としています。
これを軸として勉強すると外れは引きにくいかもですね。
これらを踏まえいよいよ実際に勉強をするわけですが、ここでも罠が。
●「勉強」より「勉強法」。仕組みづくりに焦点
「マニュアル」と呼ぶな「普遍化された先人の智恵」と呼べ。
普通の人はいきなり、勉強を始めてしまうわけですが、まずは勉強よりも「勉強法」や「勉強の仕組みづくり」に重点を置くことをすすめています。
・資格試験なら「合格体験記」を大量に読む。
・過去問から始める
・インプット・アウトプットスパイラルを作り上げる
・スケジュールで型にはめる
・ノルマ化する
などなど、仕組みづくりをしたら、後は淡々とという感じですね。
スケジュール管理に関しては「レバレッジ時間術」に詳しいのでそちらも参考になりますね。
ここまで、ひたすら効率的にすすんでいたので「暗記」に関してもなにか合理的で効率的な方法があるのかと思いきや、「暗記」に関しては
・手書き
・音読
・赤ペン
・図にして見える化
と、いたって古典的。
この辺が逆に、効率的な学習に古いも新しいもない。「要は覚えればいいのだ」という割り切りが感じられてすがすがしいですね。
新しいツールに振り回されてる感のある私は反省です。
また、ツールといえば、文房具にこだわるのもモチベーションを上げる方法としては有効なようで巻末には本田さんが愛用している文房具類が載っています。
例えば、ラミーの4色ボールペンや、amadanaの電卓など。
LAMY マルチボールペン ラミー2000 L401 (色:クロ 材質:レジン樹脂 )
amadana LC-204-B デスクトップ電子計算機 ブラック
これらは、「使えればいいや」的な人からすればお高いですが、
本田さんが「世界一書きやすいボールペン」としてる
・ジェットストリーム 三菱鉛筆株式会社
なら、一本150円位なので、安い。
投資効率を考えれば抜群でしょう。
コンビにでもたまに見かけるし。
長々、書きましたが、「投資効率」とかなんとか言ってても、「『勉強』とは『先人の智恵』を謙虚に学ぶこと」と、著者の本田さんは言いたいのではないかと思ったり。
ただ、そんな事を言っても、今の人には受けないし、照れくさいですからね。おそらく、そんな年でもないでしょうし。そんな暖かい人柄が見え隠れする本でもありました。
その辺が、ベストセラーを連発するための「レバレッジ」の効かせ方かな?と、うがった見方をしてみたり。
「あれこれ考えずに淡々と勉強する」と学んだばかりなのにーーーー!
【追記】
本日限りのAmazonキャンペーンがあるみたいです。
amazonキャンペーン スペシャルプレゼント!
「仕事に役立ち、継続的なリターンを得る 『レバレッジ勉強法』」
の発売を記念して、ファイナンシャルアカデミーよりスペシャルプレゼントを実施します!
9月25日(火)12:00~23:59までの間に、AMAZONにて本書をご注文いただきました方に、もれなくJFAギフト券1000円分をプレゼントいたします。
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・レバレッジ・リーディング:[俺100]
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レバレッジ勉強法
本田直之 (著)
年収UPを目指すなら、働くよりも「勉強」しなさい!
「時間がない」「やる気が出ない」「続かない」
忙しいビジネスパーソンのための、最短距離で最大限のリターンを得る技術。レバレッジ・シリーズ実践篇!
レバレッジ・リーディング
レバレッジシリーズ第一弾。
ビジネス書の多読により知識を効率よく吸収だ!
レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1)
万人に共通に与えられた「時間」という資産。
それをどう使うかは自分しだいですね。
レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
考え方が変われば、未来が変わります。
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勝間 和代 (著)
勉強本ではこちらも激おススメ。