「全米が泣いた!」
やや、ありがちなキャッチフレーズではありますが、今、この物語(実話)ほど、このキャッチフレーズにふさわしい話もないでしょう。
2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った。
教授の名前はランディ・パウシュ。46歳。最後の授業をするにはまだ若すぎるパウシュだが、彼にはこのとき、長年親しんだ大学に別れを告げざるをえない事情があった。膵臓から肝臓へと転移したガン細胞。医師から告げられた命の刻限は――「あと3カ月から半年」。
こうしてパウシュの最後の授業は始まった。スクリーンに映し出された演題は『子供のころからの夢を本当に実現するために』。
この話は、米国で2,600万人の方がテレビで視聴し、インターネットの動画のダウンロード数は600万も突破したそうです。
日本においても、今年の初め頃から、IT系の技術者を中心に話題になっていたようですね。
[を] ランディ・パウシュ教授の最終講義
ネットで視聴できるので通しで全部見てみたのですが、面白い上に感動あり。
プレゼンが無茶苦茶うまいです。プレゼンを極めた人のようです。
Apple の Steve Jobs みたいな印象。たいくつさせない話し方。
これ、英語のリスニングの勉強にうってつけだと思います。
講義ビデオは YouTube にあります。
Max 10分なのでだいぶ細切れですが。
- YouTube - The last lecture of Randy Pausch 1
http://jp.youtube.com/watch?v=4HqdnjgkExY
私はこのYouTubeの動画をiPodに入れて通勤中なんかに観たりしてます。
私も、この時期に、この話題を知って見てみました。
しかし、残念ながら英語力の不足により一話で断念。
断念、残念、無念、なのねん。
ところが、なんと日本語版の字幕をつけてくれた神動画が出現
[を] ランディ・パウシュ教授の最終講義の日本語字幕入りビデオが登場!
先日このブログで紹介して大きな反響のあった
「ランディ・パウシュ教授の最終講義」
ですが、ついに日本語字幕入りのビデオが登場しました!
ランディ・パウシュの『最後の授業』(9個に分割されています)
やっと、通して見ることができました。
字幕をつけてくれた方に感謝です。
しかし、話が9分割されている上に、やはりPCの小さい画面とyoutubeの画質ではやや臨場感に欠けます。
そう、思ってたら
[を] ランディ・パウシュ教授の最終講義の本が登場!
日本語字幕入りのムービーが公開されて、再度話題の
「ランディ・パウシュ教授の最終講義」ですが、
DVD付きの本が出るそうです。発売は6月19日
アメリカでベストセラーだったやつの日本語訳。
原著は Amazon でランキングトップだったりと絶好調だそう。
待望の日本語字幕付きのDVDが付属した本が登場です。
(たつをさん、きっちり3回紹介してる。さすが生きる伝説のアサマシ神)
今ここです。
そこで、私も再度通して見る事にしてみました。
PCで最初youtubeで見たときの感想は
・自分の子供の頃の夢はなんだっただろう?
・そして、その中で達成できた事とできなかった事は何だろう?
・できなかった事の理由はなんだろうか?
・自分が死に直面した場合、考える事はなんだろう?
・自分の死後、妻や周りの家族は幼い我が子に、私をどのように説明するのだろうか?
ちょうど、自分もランディ・パウシュ教授と同じくらいの年の子供がいますので、我が身と照らし合わせて見てしまいました。
その一方、研究の他の、学内政治や社内政治の場面がなかなか面白く、研究一筋ではやはり、周りの協力も得られないんだなと感じました。
そんな事を踏まえながら、今度はテレビで2回目の視聴です。
今度はテレビで見る事のメリットを活かして、妻やそのママ友と一緒に見ました。
まあ、その感想が面白い。同じ動画を見ててもこんなに感想が違うのかという感じです。
ランディ教授が夢を叶える場面では、
「自分の子供たちも、こうやって子供の頃の夢を叶えられるといいわね。そのためにはサポートできる事はサポートしなきゃね」
と、いかにも小さい子供を持つ母親らしい感想。
ランディ教授の子供部屋の場面では
「お片付けやしつけも大事だけど、創造性を伸ばす事も大事よね-」
と、これまた、いかにも小さい子供を持つ母親らしい感想。
やはり、ママ友同士ですから母親視点なんですね。
と、思ってたら、話は意外な方向へ。
「そういえば、奥さんの実家の方に家を移したみたいだけど、義理のお父さんお母さん(ランディ教授の実母実父)とは、奥さんは折り合い悪いのかしらね」
(知りませんよ。そんな事。)
「やっぱり、高学歴で晩婚だと、そうなっちゃうんじゃないかしら」
(いつから、折り合いが悪い事で決定したんだろう。そもそも、高学歴だとか晩婚だとかそんな情報をどこで仕入れたんだ?)
「奥さんは、喪服準備したのかしらね?」
「そうよねー。でも、この状況じゃ新調しにくいわね」
「こうやって、スライドでお世話になった人とか紹介してもらうと、葬儀のとき色々楽でしょうね」
「そうよね、うちの人も会社の事全然言わない人だから。こないだも、突然会社の人連れてきたと思ったら、「支店長です」って言われてびっくりしたわ」
「そうそう。遅くなるときに連絡しないのはともかく、誰か連れてくるときは連絡してほしいよね」
「顔パックとかしてるときに限って、誰かつれてくるのよ」
(ええぃ。DVDくらい静かに見れんのか!)
そんなわけで、個人差はあるでしょうが、旦那さんに不幸があったときでも、意外に奥さんは悲しみにひたる一方で、たくましく「喪服にあうネックレスはどこだったかしら」とか「お義母さんは、足が悪いから椅子が必要ね」とか思うのかなと。
母は強しですね。
そして、同じDVDを見ても、人により立場が違うと視点も違うと痛感しました。
もちろん、このランディ教授と同じ立場になったときの反応は、人によりさらに違うと思います。
あまり、考えたくない事ではありますが、自分の死、そして生を考えるいいきっかけになりました。
あと、このDVDが付属する本ですが、danさんも言ってるように、先に動画を見て、その後本を読んだ方がいいですね。
404 Blog Not Found:「最初の講義」 - 書評 - 最後の授業
まずは本書をひも解く前に、DVDをご覧頂きたい。YouTubeのそれでも構わないのだが、YouTubeのそれは画質が低くて、講義はとにかくスライドが見にくすぎる。本書はDVD付きと書籍のみの二種類があるが、よってDVD付きをお勧めする。
私は、書籍の方はDVDの講義の内容をテープ起こしした内容のように勝手に思っていたのですが、書籍版の内容はDVDのメイキング版とも言うべき内容でした。
書籍版の感想はまた後で書きます。
また、公式ページにて、この「最後の授業」の上映会の案内があります。
最後の授業 - ぼくの命があるうちに
●最後の授業上映会のお知らせ
全米で大きな話題となっているランディ・パウシュの「最後の授業」。
その講義の全編をみなさんにご覧いただくために、「最後の授業」上映会を
7月6日(日)に六本木のアカデミーヒルズで行います。
講義の臨場感が伝わる大型スクリーンで、映画を観るような感動をぜひ、
ご体験ください!
日時:7月6日(日) 14:00~15:45 (上映時間:約80分)
場所:六本木アカデミーヒルズ 49F カンファレンスルーム
ちまちまとPCや自宅のテレビで見るより、講義のように大きな場所で大きなスクリーンで見る方が実際の状況により近いので迫力があるでしょうね。
私も所用でちょうど、上京してるので、行ってみます。
【日本語版】
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
通常は、こちらがおすすめ。
最後の授業 ぼくの命があるうちに
やはり、動画があっての書籍ですので、こっちを買う意味はあまりないかな?
【原書】
The Last Lecture(ハードカバー)
The Last Lecture(ペーパーバック)
The Last Lecture [Audiobook] (CD)